大切なあの人への贈り物にウイスキーはいかがでしょうか?
とは言いつつも、ウイスキーには様々な種類があり、味の好みも千差万別ですので、プレゼントとしてのウイスキー選びはとても難しいものです。
そこで今回は、難しいことは考えずに見た目で選んでみよう!というコンセプトで、ボトルデザインがおしゃれで個性的なウイスキーを厳選して紹介します。
ウイスキーは、飲んで味わうのはもちろんですが、部屋に並べてインテリアのひとつとして楽しむ方もいらっしゃいます。
普通のものとは一味違ったデザインのウイスキーボトルは、特にお酒好きの方には喜ばれること間違いなしの粋なプレゼントです。
なお、「見た目で選んでみよう!」とは言いつつ、今回紹介するウイスキーはどれもウイスキー愛好家からの人気も高く、味の面でも自信を持っておすすめできる銘柄です。
いずれも10,000円以下で購入できる銘柄を選んでおりますので、ぜひプレゼント選びの参考にしてください。
素敵なボトルデザインのウイスキー9選を一覧を見たい方はこちら!
ウイスキー選びの基礎知識
おすすめのウイスキー紹介に先立ってウイスキー選びに役立つ基礎知識を紹介します。
本当に必要な知識だけ簡潔にわかりやすく解説しますが、「とにかく見た目だけで選びたい!」という方は読み飛ばしていただいてもOKです。
すぐに銘柄紹介を見たい方はこちら
産地による分類
ウイスキーは、産地によって味わいが大きく異なります。
今回紹介するウイスキーに関わるものに絞って、大まかな特徴を紹介します。
- スコッチウイスキー
ウイスキーの代名詞といえるスコットランド産のウイスキー。
蒸留所(ウイスキーを製造する場所)ごとの個性豊かな味わいが魅力。総じてピート香の強いスモーキーな味わいが特徴。 - アイリッシュウイスキー
かつてはスコッチを凌ぐ蒸留所数を誇っていたアイルランド産のウイスキー。
穀物の豊かな香り、ライトですっきりとした味わいが特徴。 - ジャパニーズウイスキー
近年世界的に高い評価を獲得している日本産のウイスキー。
スコッチウイスキーの流れを汲みつつ、四季の恵みを活かしたウイスキー造りが独自に発展。繊細かつ優美な味わいが特徴。
上記の3つに、「アメリカンウイスキー」「カナディアンウイスキー」を加えたものを「世界5大ウイスキー」と呼びます。
「世界5大ウイスキー」については、以下の記事で詳しく解説しています。
原料などによる分類
ウイスキーは、その原料やボトリングまでの工程の違いでいくつかの種類に分けられます。
全てを説明すると長くなるので、今回紹介する銘柄に関連する範囲で、簡単に紹介します。
- シングルモルト
単一蒸留所のモルト原酒のみで造られたウイスキー。蒸留所ごとの個性が強く出た味わいが特徴。ウイスキー愛好家には高い人気を誇る一方、初心者は少し飲みにくさを感じる可能性あり。
日本の代表的なシングルモルトは、「山崎」「白州」「余市」など。 - ブレンデッドウイスキー
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして造るウイスキー。味わいの強いモルトと穏やかなグレーンを合わせて味づくりをしているため、マイルドで飲みやすい口当たりが特徴。
日本の代表的なブレンデッドウイスキーは、「サントリー角瓶」「ブラックニッカ」など。 - ブレンデッドモルト
複数の蒸留所のモルト原酒をブレンドしたウイスキー。モルト原酒のみで造られているため力強い味わいではあるが、ブレンドにより蒸留所の個性が和らげられるため、シングルモルトよりは飲みやすい仕上がりとなる傾向。
日本の代表的なブレンデッドモルトは、「竹鶴」など。
ウイスキーの種類については、以下の記事で詳しく解説しています。
素敵なボトルデザインのウイスキー9選
アラン
銘柄名:アラン バレルリザーブ
種類:スコッチウイスキー / シングルモルト
参考価格:4,000円~4,500円
※価格は、販売店や需給状況により変動します。商品リンク先にてご確認ください。
アラン蒸留所は、1995年にスコットランド・アラン島に誕生した比較的新しい蒸溜所です。
近年、世界各地で産声を上げているクラフト蒸溜所のパイオニアとして知られており、独立資本での経営の中で、こだわりの詰まったシングルモルトを製造しています。
2019年にリニューアルされたボトルは、丸みのある柔らかなデザインが特徴で、肩口や底面にはアランモルトの仕込み水に使用している水源「ロッホ・ナ・ダヴィ」をイメージした波紋が施されており、愛好家の中でも大変な人気となっています。
エントリーモデルである「アラン バレルリザーブ」は、レモン・柑橘・青リンゴの香りに、バニラ・シナモンの甘さ、少しのスパイシーさを感じるバランスの取れた軽快な味わいとなっています。
ブルックラディ
銘柄名:ブルックラディ ザ・クラシックラディ
種類:スコッチウイスキー / シングルモルト
参考価格:6,000~7,000円
※価格は、販売店や需給状況により変動します。商品リンク先にてご確認ください。
1881年に創業した後、一度閉鎖となりながらも、スコッチウイスキー界のレジェンド ジム・マッキュワン氏により再建されたブルックラディ蒸留所。
スコッチの聖地 アイラ島において100年途絶えていた大麦栽培を復活させ、自社のウイスキー造りに使用する強いこだわりで造られるウイスキーは、クリーンでソフトな口当たりの中に微かに潮の香りが混じる味わい。
他に類を見ない印象的な水色のボトルは、アイラ島から望む海の色をイメージ。まるで高級コスメを思わせるボトルは、他のウイスキーとは一線を画す洗練されたデザインとなっています。
オールドプルトニー
銘柄名:オールドプルトニー12年
種類:スコッチウイスキー / シングルモルト
参考価格:4,300~4,800円
※価格は、販売店や需給状況により変動します。商品リンク先にてご確認ください。
スコットランド北部の港町にあるプルトニー蒸留所。力強くも繊細なやわらかさも感じる潮の香り漂うウイスキーは、「海のモルト」と呼ばれ世界中の愛好家を唸らせています。
不思議な形状のボトルは、プルトニー蒸留所で使用されている奇妙な形の蒸留器(ポットスチル)をモチーフとしています。
蒸留所建設の際、注文していた蒸留器の高さが建物の天井より高いことがわかり、やむを得ず蒸留器のネックを途中で切り、短くしてつなぎ合わせたことで、奇妙な形の蒸留器が生まれました。
この蒸留器の変形により、オールドプルトニー独特の軽やかかつボディのある味わいが生まれたと言われ、ウイスキー造りの不思議さを感じるエピソードとなっています。
シックスアイルズ
銘柄名:シックスアイルズ ボイジャー ブレンデッドモルト
種類:スコッチウイスキー / ブレンデッドモルト
参考価格:6,000~7,000円
※価格は、販売店や需給状況により変動します。商品リンク先にてご確認ください。
スコットランドの北岸から西岸にかけて点在する6つの島で造られるウイスキーをブレンドした“アイランド・ブレンデッドモルト”。
スモーキーかつピーティで、ボディの強い飲みごたえのあるウイスキーです。上級者ならストレートで味わいたいですが、しっかりとした甘さもあるためハイボールで楽しむのもおすすめです。
ラベルに描かれた、海鳥を傍らに遠くを見つめる男は、銘柄名にあるボイジャー=“航海者”をイメージしたものと思われます。スコットランドの美しい6つの島を航海するように楽しみたい一本です。
ジョニーウォーカー
銘柄名:ジョニーウォーカー レッドライフィニッシュ
種類:スコッチウイスキー / ブレンデッドウイスキー
参考価格:2,000~3,000円
※価格は、販売店や需給状況により変動します。商品リンク先にてご確認ください。
世界で一番飲まれているスコッチウイスキーである「ジョニーウォーカー」。
山高帽に赤いジャケット、黒いブーツにステッキを携えた「ストライディングマン」のイラストが印象的なボトルです。
リーズナブルな価格かつ本格的な味わいで高い人気を誇るジョニーウォーカーですが、今回はデザイン重視ということで、限定品の「ジョニーウォーカー レッドライフィニッシュ」を紹介します。
「ジョニーウォーカー レッド ライフィニッシュ」は、2020年10月に数量限定で発売されたボトルです。ボトリング前の最終の熟成段階でライウイスキー樽を使用することで、従来のジョニーウォーカーにはないアメリカンウイスキーのようなニュアンスが付加されています。
ちょうどよい苦みとスパイシーさがあり、ソーダやジンジャーエールで割って飲むと美味しくいただけます。
ボトルデザインは従来のジョニーウォーカーを踏襲していますが、白地に赤と黒のインクで印字されたラベルデザインがとても洒落ており、通常品とは一味違った佇まいとなっています。
ジョニーウォーカーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
バスカー
銘柄名:バスカー
種類:アイリッシュウイスキー / ブレンデッドウイスキー
参考価格:2,000~2,400円
※価格は、販売店や需給状況により変動します。商品リンク先にてご確認ください。
ひときわ目を引く四角いボトルに大きく「BUSKER」の文字。リーズナブルな価格も相まって、現在ウイスキー愛好家に圧倒的な人気を誇っている銘柄です。
2016年に創業を開始したロイヤルオーク蒸留所で生産され、日本においては2022年より販売が開始された新進気鋭のアイリッシュウイスキーです。
味わいの異なる4種類(緑・赤・青・灰色)のラインナップがあり、ぜひ全色そろえて並べたい異色のボトルデザインです。
スタンダードボトルである緑のボトルは、「トロピカルフルーツフレーバー」と呼ばれる香りとなめらかでトロリとした口当たりが特徴で、ウイスキー初心者でも抵抗なく楽しめる銘柄です。
カネマラ
銘柄名:カネマラ
種類:アイリッシュウイスキー / シングルモルト
参考価格:4,100~4,800円
※価格は、販売店や需給状況により変動します。商品リンク先にてご確認ください。
ずんぐりとした深い緑色のボトルが可愛いカネマラ。テーブルの上に置いたときに、とても“絵になる”ボトルだと思います。
銘柄名の由来であるアイルランド西部のカネマラ地方は、アイルランドの原風景が残る風光明媚な土地。
アイリッシュとしては珍しいピート香の強いシングルモルトウイスキーであり、スコッチウイスキーのような力強さとアイリッシュウイスキーのスムースさを併せ持った、スパイシーかつ爽やかな味わいが特徴です。
山桜
銘柄名:山桜 プレシャス
種類:ジャパニーズウイスキー / ブレンデッドウイスキー
参考価格:3,300~3,700円
※価格は、販売店や需給状況により変動します。商品リンク先にてご確認ください。
日本の笹の川酒造が手掛けるブレンデッドウイスキー。
笹の川酒造は、福島県郡山市に本社を置く老舗の酒造で、創業は明和2年(1765年)まで遡ります。日本酒や焼酎の製造がメインですが、戦後間もない時期からウイスキー製造も手掛けています。
2010年代からのウイスキーブームの再燃を受け、2016年には新たに安積蒸溜所を稼働させ、新ブランド「山桜」を展開しています。
山桜 プレシャスは、通常品の山桜黒ラベルの上位銘柄にあたる数量限定品です。通常品と同じく華やかな香りとスムーズな口当たりが特徴ですが、よりモルト原酒の割合を多くしていることから、一層甘みと大麦の風味を感じる仕上がりとなっています。
ラベルには「山」と「桜」をモチーフとした可愛らしいイラストが描かれており、肩肘張らずにさりげなく贈りたい銘柄となっています。
人気のジャパニーズウイスキーおすすめ8選をまとめた記事はこちらです。
フロム・ザ・バレル
銘柄名:フロム・ザ・バレル
種類:ジャパニーズウイスキー / ブレンデッドウイスキー
参考価格:5,000~6,000円
※価格は、販売店や需給状況により変動します。商品リンク先にてご確認ください。
日本を代表するウイスキーメーカーであるニッカウヰスキーが手掛けるブレンデッドウイスキー。
バレルとはウイスキーを熟成させる樽のこと。その名の通り、樽出しそのままに近い味わいとするため、ボトリングの際の加水を最小限に抑えた骨太でリッチな味わいです。
そのため、アルコール度数は51%と、ウイスキーとしても高めの度数となっています。
ボトルデザインは他に類を見ない、立方体寄りの直方体。グラフィックデザイナーの佐藤卓氏が、「ウィスキーの小さな塊」をコンセプトにデザインしたボトルは、無骨でありながら重厚感・品位を感じさせ、力強い味わいを見事に表現したボトルとなっています。
定価は3,000円程度のウイスキーですが、近年のウイスキー人気により品薄の状態が続いており、ショッピングサイトでは5,000~6,000円で販売されています。(2024年8月現在)
定価に比べると少し割高にはなってしまいますが、希少性が高くウイスキー好きならぜひ試してみたい銘柄ですので、ちょっと奮発したプレゼントとしていかがでしょうか?
素敵なボトルデザインのウイスキー9選一覧
今回は、「見た目で選ぶ!」をコンセプトに、プレゼント・ギフトに最適なウイスキーを紹介しました。
今回紹介した銘柄を改めて一覧にしていますので、ぜひご検討ください。
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なお当ブログでは、他にも様々なウイスキーの紹介記事を掲載しています。
蒸留所の歴史やエピソード、味わいやおすすめの飲み方など、銘柄ごとにより詳細な情報を載せていますので、ぜひページ下部にある関連記事もチェックしてみてください。