今回は、クリアでスムースな味わいが人気のアイリッシュウイスキーの中から、「ブッシュミルズ」を紹介します。
すぐにブッシュミルズの商品情報を知りたい方は「ブッシュミルズの種類と価格」をどうぞ
ブッシュミルズとは?
ブッシュミルズは、北アイルランド・アントリム州にある、創業400年ともいわれるブッシュミルズ蒸溜所で製造されています。
アイリッシュウイスキーらしい軽やかでスムースな口当たりでありながら、モルトの味わいを存分に堪能できる銘柄です。
古い歴史を持ちながら、スタンダードボトルは1,000円台で購入できるリーズナブルさも魅力のひとつです。
“WORLD’S OLDEST”
1608年、当時のイングランド国王ジェームズ1世が、アントリム州の領主に王室公認蒸溜免許を与えたことを起源とするブッシュミルズ蒸溜所は、現存する蒸留所の中で最古の歴史をもつ蒸留所とされています。
1784年に法律上正式に蒸留所として登録し、現在に至るまで、アイリッシュウイスキーの代表的な銘柄として世界中で愛されています。
ブッシュミルズ蒸溜所の近くの海岸線には、巨人が歩いたという伝説を持つ世界遺産「ジャイアンツ・コーズウェイ」が広がっています。
モルト100%へのこだわり
アイルランドでは、1850年代に麦芽税が施行されたことを機に、多くの蒸溜所では税率を抑えるため、未発芽大麦を使用するようになりました。
そのような中でも、ブッシュミルズは大麦麦芽にこだわり、今でもアイルランド産のノンピート大麦を100%使用し続けています。
また、麦芽100%のモルトウイスキーの製造を続けていたことが、その後誕生するブレンデッドウイスキーの隆盛の波にいち早く対応できた要因にもなりました。
そもそもブレンデッドウイスキーってなに?という方にはこちらの記事もおすすめ
「grain to glass」へのこだわり
アイルランド産大麦100%、セント・コロンバの泉から直接引き入れた仕込水などの地域の原料を使用し、原料処理からボトリングまでを蒸溜所で一貫して行う「grain to glass」という製造スタイルにより、アイルランドの伝統を継承した高品質なウイスキー作りを行っています。
ブッシュミルズの種類と価格
ブッシュミルズのスタンダードボトルはモルトとグレーンのブレンデッドウイスキーですが、様々な熟成年数のシングルモルトも発売されています。
今回は特におすすめしたい2銘柄について紹介します。
爽やかな香りとクリアな味わい。一口飲めば自然と視線が上がる、そんなウイスキーです。
ウイスキーの飲み方についてはこちらで解説しています。
まずはこれから
ブッシュミルズ
《特徴》
ブッシュミルズのスタンダードボトルといえるブレンデッドウイスキー。通称「ホワイトブッシュ」。
スムースな口当たりとフレッシュな果実感で、とにかく飲みやすい。個人的にはメープルシロップのような甘みを強く感じます。
価格もリーズナブルなので、自宅に常備しておきたい1本。
《味わい》
穏やかな温かみがあり、口いっぱいに味わいが広がっていく。ほのかなハチミツの甘さも感じる。
《飲み方とおつまみ》
ミストで爽やかに。クリアな味で料理を邪魔しないので、夕食の食中酒として。
一度は試してみたい
ブッシュミルズ シングルモルト12年
《特徴》
ブレンデッドを味わった後には、ぜひシングルモルトも。
シェリー樽とバーボン樽で熟成した原酒をヴァッティングし、さらにマルサラワイン樽で後熟したシングルモルト。3つの樽由来の、濃厚な味わいを感じることができます。
ドライフルーツやスパイス、アップルパイのような香りに、バーボン樽由来のハチミツやバニラの甘さ、ベリー系のフルーツなど、複雑な味わいがバランスよく調和した逸品。
《味わい》
濃厚でリッチ。ハチミツや熟した果実、バニラ、ナッツやカラメルのような要素が調和。
《飲み方とおつまみ》
アロマが強く甘みもあるため、「ストレートでウイスキーを楽しむ」経験の入口にしてもいいかもしれません。おつまみはビターめのチョコレートなど。
おわりに
今回は” WORLD’S OLDEST“を誇る「ブッシュミルズ」を紹介しました。
わかった気になっていただけましたでしょうか?
実際に嗜んでみてわかることもたくさんありますので、興味を持たれた方はぜひ一度お試しください。
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