今回は、世界5大ウイスキーをブレンドし創り上げた革新的なワールドウイスキー「碧 Ao(あお)」を紹介します。
世界各国の個性あふれる原酒を、日本のサントリーが誇るブレンダーの匠の技で融合させた一本。
革新的な挑戦の末に辿り着いた緻密かつ多面的な味わいは、多くのウイスキー愛好家を驚かせています。
すぐに「碧 Ao」の商品情報を知りたい方は「碧 Ao」の種類と価格をどうぞ
「碧 Ao(あお)」とは?
「碧 Ao」は、日本のサントリーが手掛けるブレンデッドウイスキーです。
2014年、サントリーはアメリカの世界的スピリッツメーカー「ビーム社」を買収し、「ビームサントリー社」が誕生しました。
ビームサントリーは世界で唯一世界5大ウイスキー産地に自社の蒸溜所を保有するスピリッツメーカーとなったことから、その原酒を用いたブレンデッドウイスキーの開発という一大プロジェクトが動き始めました。
そもそもブレンデッドウイスキーってなに?という方は、以下の記事もおすすめです。
世界5大ウイスキーとは?
ウイスキーは世界の様々な国・地域で造られていますが、その中でも代表的な5つの生産地で造られるウイスキーを「世界5大ウイスキー」と呼びます。
その生産地とはスコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本の5つです。
5大ウイスキーはそれぞれ、独自の風土・歴史によって培われた個性的な味わいを有しています。
世界5大ウイスキーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
未知への挑戦
世界5大ウイスキーを用いたブレンデッドウイスキーの開発というプロジェクトを主導したのは、サントリーの5代目チーフブレンダーを務める福與伸二氏です。
山崎の限定シリーズをはじめ数多くのサントリーウイスキーを手掛けた経験豊富な福與氏をもってしても、「どのような仕上がりになるのか想像できない」という未知への挑戦でした。
世界各国の原酒を取り寄せ、様々なブレンドを試作してテイスティングを繰り返し、ちょうど100番目のサンプルでブレンドのベースとなるレシピが完成。
ベースレシピの完成まで、およそ1年半の歳月を要したといいます。
最終的に「碧 Ao」は、世界5大ウイスキーを網羅した7つの蒸留所の原酒をブレンドし造られることになりました。
“個性を重ねる“というアプローチ
「碧 Ao」のブレンドは、原酒同士の調和を目指す従来のアプローチとは異なり、”個性を重ねる”ことを目指したと、福與氏は語っています。
色に例えるなら、黄色と青を混ぜて緑にすることを目指すのではなく、黄色なら黄色、青なら青の良さが出てくるようなブレンドを追い求めたといいます。
多くの試行錯誤を重ねて辿り着いた「碧 Ao」の味わいは、飲み方や口の中での経過時間、飲む人の捉えるポイントなどによって大きく印象が変わる、多面的な表情をもつ仕上がりとなっています。
一線を画すボトルデザイン
「碧 Ao」は、そのボトルデザインも独特です。
特徴的な五角形のボトルは、世界5大ウイスキーを象徴しています。
「碧 Ao」は、ラベルにも多くのメッセージが込められています。
ラベルの左に英語、右に墨文字を配置するレイアウトは、「山崎」や「響」から続く伝統を継承したものであり、
墨文字の部分にあえて英文字の“Ao”を配置したことは、このウイスキーの革新性を表現しています。
また、五角形のひとつの頂点を中心に、左側は英語が並んだ「世界」を、右側は墨文字が佇む「日本」を表現しています。
「伝統と革新」、「世界と日本」という相反する要素が融合を果たしたストーリーを、一枚のラベルで表現しているのです。
「碧 Ao」の種類と価格
現在、「サントリー ワールドウイスキー 碧 Ao」と、スモーキーな味わいを強調した限定品「サントリー ワールドウイスキー 碧 Ao SMOKY PLEASURE」の2種類が販売されています。
通常品については、フルサイズ(700ml)、ハーフボトル(350ml) の2サイズが販売されています。
ウイスキーの一杯分(シングル)は一般的に30mlなので、各サイズの内容量の目安は以下のとおりです。
フルサイズ(700ml) =シングル 23 杯分
ハーフボトル(350ml)=シングル 11.5 杯分
はじめて「碧 Ao」を飲む方は、リーズナブルながら色々な飲み方を試すのに十分な量のハーフボトルからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
サントリー ワールドウイスキー 碧 Ao
≪特徴≫
世界5大ウイスキーをブレンドしたプレミアムブレンデッドウイスキー。
華やかでフルーティな香り、甘さとスモーキーさが共存する味わい、という第一印象ですが、飲み方によって様々な表情を感じられる点が大きな特徴です。
≪味わい≫
滑らかで甘やかな飲み口。次第にスモーキーやシナモン様のスパイスが感じられる。
≪飲み方とおつまみ≫
加水量や付け合わせの違いで様々な表情を楽しめますので、ぜひ色々な飲み方にチャレンジしてみてください。個人的にはオン・ザ・ロックで甘みとスパイシーさを愉しみつつ、赤身の肉と合わせるのが好みです。
サントリーの公式HPでも、各原酒の特徴を引き出す飲み方が紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。
おわりに
今回は「SUNTORY WORLD WHISKY 碧 Ao」を紹介しました。
わかった気になっていただけましたでしょうか?
実際に嗜んでみてわかることもたくさんありますので、興味を持っていただいた方はぜひお試しください。
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