これだけでOK!「竹鶴」どんなウイスキー?からおすすめの飲み方まで

竹鶴とは
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今回は、ニッカウヰスキーが生み出した珠玉のブレンデッドモルト「竹鶴(たけつる)を紹介します。

ニッカウヰスキーの創業者であり、国産ウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝(たけつるまさたか)の名を冠した、まさにジャパニーズウイスキーの代表的銘柄です。

そのあまりの人気から流通価格が高騰し、なかなか手を出しにくい銘柄となっていますが、「いつか飲みたい一級品」のひとつとして、まずはどんなウイスキーかを学んでおきましょう。

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なんとなく“大人”でとっつきにくいイメージのある、ウイスキーの世界。どうせなら、おしゃれにかっこよく楽しみたいですよね。
そんな初心者の方の「はじめてのウイスキー」を応援するため、ウイスキーに関する基本的な知識や作り手のストーリー様々な楽しみ方を厳選して紹介します。

すぐに竹鶴の商品情報を知りたい方は「竹鶴の種類と価格」をどうぞ

「竹鶴(たけつる)」とは?

竹鶴の基本情報

「竹鶴」は、ニッカウヰスキーが手掛けるブレンデッドモルトウイスキーです。

ウイスキーの種類としてよく耳にする「シングルモルト」は、一つの蒸留所で造られたモルト原酒のみで造られたウイスキーであるのに対し、

「ブレンデッドモルト」複数の蒸留所のモルト原酒をブレンドして創り上げるウイスキーを指します。

「竹鶴」は、ニッカウヰスキーが誇る「余市蒸留所」「宮城峡蒸留所」のふたつの蒸留所で造られたモルト原酒を合わせてつくられています。

個性の異なる2つの蒸留所の原酒を巧みにブレンドすることで、他に類を見ない複雑かつ奥深い味わいを実現しています。

創業者 竹鶴政孝の想い

竹鶴の歴史とエピソード

創業者 竹鶴政孝は、スコットランドで学んだウイスキー造りの知見に基づき、2か所以上の異なる土地で造ったウイスキーをブレンドすることが理想である」という考えを持っていました。

その信念に基づき、ニッカウヰスキーは創業間もない1936年に余市蒸留所を、1963年に二つめの蒸留所として宮城峡蒸留所を建設しています。

余市蒸留所は北海道の積丹半島の付け根に位置する海に程近い土地で、ピートと潮風の香りを含んだ力強く重厚な味わいのモルト原酒を製造しています。

一方、宮城峡蒸留所のモルト原酒は、宮城県仙台市の森林に囲まれた渓谷で、やわらかくフルーティーな味わいの原酒に仕上げられています。

2つの個性の違うモルト原酒が出会い、創業者の名を冠して2000年にリリースされたのが「竹鶴」であり、ニッカウヰスキーはこのブレンデッドモルトを「ピュアモルト」と名付けました。

まさに、“海のモルトと森のモルトの調和”を具現化したウイスキーといえます。

余市蒸留所と宮城峡蒸留所についてはこちらの記事で紹介しています。

ブレンデッドに匹敵する柔らかさ

ニッカウイスキーの系譜

一般的にモルト原酒のみで造られるモルトウイスキーは、原酒の個性がストレートに出るため、比較的飲みにくい(通好みな)ウイスキーであるといわれます。

一方、モルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーは、モルト原酒の個性とグレーン原酒の穏やかさのバランスをとることでマイルドな味わいに仕上がります。

ニッカウヰスキーも1960年代以降「ブラックニッカ」に代表されるブレンデッドウイスキーで多くのファンを獲得していました。

そのような中、「竹鶴」がめざしたのは、「深い味わいを持つモルト原酒のみで、ブレンデッドに匹敵するやわらかさ・飲みやすさを実現する」ことでした。

それを可能にしたのは、ニッカウヰスキーが培ってきた原酒に関する知見ブレンディング技術です。

各蒸留所が有する数多のモルト原酒から最適なものを選び抜き、熟練のブレンダーが組み合わせ、磨き上げるという試行錯誤を重ねて完成した「竹鶴」は、重厚さと軽やかさ力強さと柔らかさが共存する独創的なウイスキーです。

創業者 竹鶴政孝の先進性革新性飽くなき情熱を受け継いだ逸品といえるでしょう。

世界が認めた味わい

「竹鶴」は、その独創性と深い味わいが世界的にも高く評価されており、国際的な品評会でも多くの賞を受賞しています。

特に、本場イギリスのウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が主催する世界的なコンテストであるWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)においては、単一ブランドとして史上初の7回の世界最高賞受賞という偉業を達成しています。

また、2016年に開催された伊勢志摩サミットにおいて、「竹鶴21年ピュアモルト」「竹鶴25年ピュアモルト」が各国首脳陣に提供されたことでも大きな話題となりました。

間違いなく、日本を代表するウイスキーのひとつといえる銘柄です。

竹鶴の種類と価格

竹鶴のラインナップ

2000年に発売された「竹鶴12年ピュアモルト」を皮切りに、原酒の熟成年数に応じ17年・21年・25年ラインナップが発売され、世界的にも高い人気を誇りました。

しかし、近年の世界的なウイスキー人気の高まりを受け、モルト原酒の枯渇を避けるため、エイジング商品は相次いで終売となっています。

現在販売されているのは、ノンエイジ商品である「竹鶴ピュアモルト」の一種類のみです。

「竹鶴ピュアモルト」は2013年に発売された銘柄ですが、20203月以降はブレンドを再編成したリニューアルボトルとして数量限定で販売されています。

限定販売の影響もあり、定価4,500円に対し、実際の取引価格は10,000円前後とかなりプレミアムなボトルとなっています。

ただ、その味わいは間違いなく一級品ですので、大切な人へのプレゼント自分への特別なご褒美として購入してみるのはいかがでしょうか?


竹鶴ピュアモルト


特徴
余市・宮城峡の2つの蒸留所のモルト原酒をブレンドした、奥深い味わいのブレンデッドモルト。
リッチで華やかな香り、スイートかつスモーキーな複雑な味わいを楽しめる極上の逸品。

味わい
バナナやネーブルオレンジのようなフルーティーさ、軽快でありながらしっかりとしたモルトの厚みやピートのコクが感じられる味わい

飲み方とおつまみ
最初はぜひストレートで。複雑で奥深い香り・味わいをじっくりと楽しみたい銘柄。
おつまみは燻製ものがよく合うと思います。スモークサーモンやスモークチーズなど。

なお、終売からまだ日の浅い「竹鶴17年ピュアモルト」「竹鶴21年ピュアモルト」「竹鶴25年ピュアモルト」については、一部小売店やネット通販で取り扱っている店舗もあり、まだ手に入れるチャンスはありそうです。

ただ、高い人気と限られたボトル数からその値段はかなり高騰していますので、個人的には”憧れ“の存在のまま終わってしまいそうです・・・。

おわりに

今回は“創業者の情熱を受け継いだピュアモルト” 「竹鶴を紹介しました。

わかった気になっていただけましたでしょうか?

今回紹介した2つの蒸留所において作られているウイスキー(シングルモルト)についても解説しています。各蒸留所の詳細エピソードも多く紹介していますので、ぜひご覧ください。


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