「オールドパー」ってどんなウイスキー?基本情報からおすすめの飲み方までをわかりやすく解説

オールドパー
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今回は、どっしりとした四角いボトルが印象的なスコッチウイスキー、「オールドパー」を紹介します。

クラシックな佇まいフルーティな味わいで、日本でも多くのファンを獲得している銘柄です。

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そんな初心者の方の「はじめてのウイスキー」を応援するため、ウイスキーに関する基本的な知識や作り手のストーリー様々な楽しみ方を厳選して紹介します。

すぐに「オールドパー」の商品情報を知りたい方は「オールドパー」の種類と価格をどうぞ

「オールドパー」とは?

オールドパーの概要

「オールドパー」は、イギリスのスピリッツメーカーであるマクドナルド・グリンリースが製造するブレンデッドスコッチウイスキーです。

どっしりとした四角いボトルにクラックルパターンと呼ばれるひび割れ模様、白髭の老人の肖像画が描かれた金色のラベルが特徴の、クラシカルな雰囲気が魅力のボトルとなっています。

イギリスに伝わる伝説の人物の名を冠したウイスキーとして知られる“オールドパー”。その歴史と魅力を解説していきます。

そもそもブレンデッドウイスキーってなに?という方は、以下の記事もおすすめです。

グリンリース兄弟の挑戦

オールドパーの歴史とエピソード

オールドパーの生みの親であるグリンリース兄弟は、ウイスキー販売を行っていた父の事業を引き継ぎ、1871年に「グリンリースブラザーズ社」をロンドンに設立しました。

彼らは、より良い味わいを追求するためにブレンディングの研究を重ね、次々に新たなブレンデッドウイスキーを開発していきます。

長年の研究の末、ついに兄弟は唯一無二の味わいを持つブレンデッドウイスキーを造り出し、ロンドンの市場で高い人気を得ることになります。

グリンリース兄弟はそのウイスキーに「オールドパー」という名を付けました。

伝説の人物 オールド・パー(パー爺さん)

“オールド・パー”とは、英国史上最長寿といわれる伝説の農夫 トーマス・パーの愛称に由来しています。

トーマス・パーは、1483年2月生まれで1635年11月に亡くなったとされ、なんと152の大長寿。

本当に実在した人物であるかは疑わしいところもありますが、没年の1635年には国王チャールズ1世に謁見したとの記録があり、また医師による死亡検案書も残され、その遺体はイギリス国教会のウエストミンスター寺院に眠っているといわれています。

グリンリース兄弟が渾身のブレンデッドウイスキーに“オールドパー”の名を冠したのは、ウイスキーの熟成を彼の長寿に、培ったブレンディング技術を彼の叡智になぞらえ、後世まで長く愛されるウイスキーとして残したいという願いを込めたものといわれています。

オールドパーのラベルには、バロック派を代表する画家ルーベンスによって描かれたトーマス・パーの肖像が刻まれています。

日本で愛される銘柄

出典:オールドパー公式サイト

オールドパーは、日本においても長く愛されてきた銘柄です。

その起源は、明治維新の立役者の一人である岩倉具視が、1873年遣欧米使節の折に西洋文化の象徴として日本に持ち帰り、明治天皇に献上したことといわれています。

このことからオールドパーは、日本で最初に紹介されたスコッチウイスキーとも呼ばれています。

以来、オールドパーは上級階級の社交の場には欠かせないブランドとなり、多くの政治家や名士に愛されました。

オールドパーが愛されたもう一つの理由は、そのボトル形状にあるといわれます。

オールドパーのボトルは重心の低い四角い形状で、角の丸みが取られていることから斜めに立てることができます。

このことから、「決して倒れない」という不屈の精神、「右肩上がり」という縁起の良さを表すものとして、政治家や経営者といった数々の名士たちに愛されるブランドとなりました。

特に、日本の戦後復興に尽力した吉田茂元首相が愛した酒として有名です。

オールドパーの種類と価格

オールドパーの種類と価格

オールドパーの主な種類は以下のとおりです。

  • オールドパー シルバー
  • オールドパー 12年
  • オールドパー 18年
  • オールドパー スーペリア

リーズナブルな価格でスーパーマーケットなどでも手に入りやすい「オールドパー シルバー」もエントリーボトルとしておすすめですが、

オールドパーの醍醐味を味わうのであれば、「オールドパー 12年」が特におすすめです。

まずはこれから
オールドパー 12年

特徴
オールドパーのスタンダードボトルであり、日本においても長年愛されてきた銘柄。
ドライアプリコットのようなフルーティな香りが特徴で、加水すると一層華やかな印象になります。

味わい
フルーティでスイート。重すぎない中にしっかりとした風味と飲みごたえ。

飲み方とおつまみ
オン・ザ・ロックスでまろやかさと華やかな香りを楽しむ。少し塩味のあるナッツをつまみながら。
また、水割りにすると食中酒としても万能で、特に和食との相性が良いと思います。

おわりに

今回は“時を超えて、愛される味わい” 「オールドパー」を紹介しました。

わかった気になっていただけましたでしょうか?

実際に嗜んでみてわかることもたくさんありますので、興味を持っていただいた方はぜひお試しください。

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